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前項にも書きましたが、カトリック信者が「お祈りのための聖具」としてもちいるロザリオには、以下の条件があります。
1.ロザリオの念珠の数が、正式なものであること。
2.後ろ留め金などが、付いていないこと。
3.聖職者による「祝別」を受けていること。
ここでは、3.の「祝別」について、くわしく述べます。
おそらく、信者さんにとっては、なにより大事な条件だと思われます。
いくら正式な形に作られたロザリオでも、「祝別」を受けないうちは、ただのお数珠、または装身具でしかないのです。
ところが、お祈りに用いる「聖具」となると、まったく別の品物となってくるわけです。
カトリックの典礼的な意味での「祝別」とは、以下のような意味です。
「人・場所・物などを、神への奉仕のために、神聖なものとすること。
それらのものの上に、聖霊の注ぎによって聖なるものとしてくださるよう願い、神の御恵みを呼びくだすための祈り、または儀式のこと」
“人”への祝別の代表的なものは、教会で式をあげる新郎新婦へのものや、臨終の祈りなどが、これにあたります。
(カトリック信者の場合、産前・産後のお母さんにも祝別をほどこすそうです)
“場所”への祝別とは、教会堂、墓地、家屋、畑、井戸、図書館、学校など。
“物”への祝別・・これに、ロザリオへの祝別もふくまれるわけですが。
洗礼用水(いわゆる聖水ですね)、鐘、祭壇布、聖画、祭服など、教会の典礼用具は、もちろん。
喰べ物、ビール、ワインなど、飲食物。・・これは、ミサに使用されるから、まだ判りますが。
それどころか、自動車、電車、飛行機、エレベーター、電化製品、消防ポンプ、地震計、馬など家畜に「祝別」をあたえるための祝別文というものも、用意されてるそうです!
日々の暮しに信仰が密着した、カトリック国の歴史の重みを感じますね。
・・とまあ、これはカトリック信者さんにとって、重要な問題、ということなので。
とくにキリスト教徒ではない、ふつうの日本人の場合は、関係ないといえば、ないのです。
ただ、教会にロザリオ掛けて行ったり、信者さんにむやみにロザリオを贈ったりなどは、しないほうがよろしいかと存じます。
宗教に大らかなのは日本人の長所でもありますが、外国人からは、むとんちゃく・無礼と受けとられ、ヒンシュクをかうこともありますので。
※この項は、以下の本を参考にさせていただきました。
『世界の故事名文句事典』(自由国民社)所収 「キリスト教から出た言葉」(小林珍雄)
※いろいろ情報あつめしてくれたK子ちゃんへ・・ special thanks!!
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