クロス専門店「くるすや」銀のお手入れ−#4
基礎は、お肌をお手入れするように。
以上のように、銀は化学反応しやすいものであると知れば、「お手入れが欠かせないもの」とわりきるしかないのです。
美しいけれど、不安定で、やわらかく傷つきやすい銀は、あなたが毎日、お肌をお手入れするように、お手入れを必要とするものなのです。
ロシアには「銀製品が黒くなると、死の危険がせまってくる」という言い伝えがあります。銀にはまめなお手入れが必要であることを、むかしの人は、こんなふうに教えたのです。

よく磨いた銀の光の反射率は、金属の中で最高で、金やプラチナをもしのぎます。
そのために白く輝いて見え、日本では「しろがね」と呼ばれます。銀が古来より珍重されてきたのは、このためです。
くもりやすい性質ですが、その反面、たとえ何百年まえに作られたアンティークでも、よい銀磨きを使い、正しくお手入れすれば、いつでも新品そのままの光沢を取り戻すことができるのも、銀の特徴です。

「ジッパーつきポリ袋や、ラップにくるんで保存しておけば、だいじょうぶ」というのも、実際はあまり効果がないようです。変色を気にし、大切にしまいこんで保存しているうちに、変色することも多いのです。どうせなら積極的に身につけ、まめにお手入れして、可愛がってあげましょう。

まずは外出後、やわらかい布(めがね拭きでも可)で、汗やほこりをぬぐう。これが基本です。
くもってきたら、銀磨き製品や、シルバー・クロスで磨きましょう。がんこな汚れには、お子様用などのやわらかい歯ブラシで磨くと、よくおちます。
つけ置きタイプは、力を入れて磨かなくてもすぐピカピカになりますが、輝きすぎをきらう人もあるようですので、お好みで。
お肌の弱い人は、銀磨きがカブレの原因になることもあるので、お手入れには手袋や、ピンセットをお忘れなく。
#3「銀の塩化」へ←#5「身近なもので、とっさのお手入れ」へ→「トリビア」もくじへTOPへ