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3月の誕生石 珊瑚(さんご) |
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和名:珊瑚 宝石のことば:幸福、長寿、知恵 種類:海洋生物・サンゴチュウの死骸が、樹の枝のような形に集まり、石灰質が骨格を作ったものをいう。宝石扱いされるのは「宝石珊瑚」「本珊瑚」と呼ばれるもののみで、紅・赤・桃色・白など。他に、青・黒・金色もある。 身体的には・・赤い石はほとんど「血止め石」といわれますが、珊瑚はとくに、傷あとを残さず、きれいに治すといいます。 また、血行をよくし、心臓を丈夫にするともいわれます。 精神的には・・珊瑚は、現在でも「富・幸運・精神の安定」をもたらす石といわれます。 破壊衝動をしずめ、不安・混乱をはらい、心のバランスを整えてくれます。 ■珊瑚は、2000年以上前のイタリアの遺跡から発掘されたほど、古い時代から人々に珍重されてきました。 ■子ども、とくに赤ん坊を悪魔や怨霊からまもってくれ、また、妊娠中の女性をまもってくれるともいいます。 ■とくに角状の珊瑚をおまもりにすると、「幸運がおとずれる」といわれます。 ■ほかの赤い石であるブラッドストーン(血玉髄)・ルビー(紅玉)と同じように、血の色に近い珊瑚も「血止め石」として、傷を治す力があるといわれました。 ■日本では、結婚35周年「珊瑚婚式」の記念石でもあります。なぜかというと、「三・五=珊瑚」の語呂合せだとか・・☆ ■火に弱いので、タバコや台所の火気に注意。また、揮発性薬品(ベンジン・マニキュアの除光液など)にも注意。 ■また、硫黄分に反応して、ツヤ・光沢をなくしてしまうので、温泉に行くときにはつけていかないほうがよいですよ。 【日本】 ■日本では正倉院に、聖武天皇が、奈良・東大寺大仏の開眼式に身につけた、珊瑚珠で飾った王冠が残されています。 ■江戸時代ぐらいまでは、地中海産の紅珊瑚しか入手できず、日本にはいわゆるシルクロードを通って入ってきたため「胡渡(こわた)り珊瑚」と呼ばれ、たいへん珍重されました。 あの桃太郎が、鬼ヶ島から持ち帰った宝は「金・銀・珊瑚・綾にしき」だといわれています。 19世紀に入ると、日本近海に質のよい珊瑚の漁場が開発され、一大産地となりました。かたや地中海の珊瑚は採りつくされてしまったため、いまでは珊瑚は、真珠とならんで、日本を代表する宝石となっています。 【ローマ 古代】 ■1世紀ローマの博物誌家・プリニウスの『博物誌』による、珊瑚の薬効は、以下のとおり。 焼いて粉末にしたものを服用すると、膀胱炎・結石・腹痛に。ワインか、水(発熱してる時)で飲むと、睡眠導入剤に。 枝を灰にしたものは、吐血止めに。 練り薬にして眼に塗ると、患部を冷やし、腫瘍のくぼみをふさぎ、傷痕をなめらかに治す。 ■ローマ時代の欧州にいたガリア人は、剣・かぶと・楯などに「血止め石」である珊瑚を飾りました。 ■また、ケルト人は珊瑚で飾りたてた馬に乗り、戦場におもむいたといわれています。 【欧州】 ■欧州ではむかしから、珊瑚を身につけると、魔法・狂気・邪視のもたらす災い・悪霊などを防ぐといわれてきました。 ■イタリアでは、こんな言い伝えがありました。「珊瑚を家の中にぶらさげておくと、家族が仲よくなる/ベッドの柱に下げておくと、悪夢をよせつけない/身につけると、他人からの悪意・意地悪をふせぐ」 ■マルタ島では、狂犬病よけに、愛犬に珊瑚の首輪をはめる習慣がありました。 ■また、船のマストにくくりつけると、嵐をさけられるともいわれました。 13世紀ドイツのスコラ神学者で“ドクトル・ウニウェルサリス”(=万有博士)の称号をもつアルベルツス・マグヌスは、著書『植物および宝石のふしぎな効力』で、こう言っています。「嵐をしずめ、大河をわたろうとする者は、珊瑚をとるがよい」 ■欧州では、とくに珍重され、ありとあらゆる病に打ち勝つ石とされました。どこに効くかというと・・ 胃病・下痢・回虫など消化器系をはじめ、血液の病、皮膚病、肝臓、膀胱、子宮、肺、歯、舌、喉、口の中の病。 そのほかには、鼻血、頭痛、失禁、痛風。 そればかりか、黒死病(=ペスト)、ハンセン氏病にまで効くといわれていたのです。 【中国】 ■中国さいごの王朝・清王朝で、珊瑚は「太陽の祭壇に捧げられる石」でした。 【仏教】 ■仏教界では、真珠・トルコ石・ラピスラズリなどと同様に、仏舎利(=釈迦の遺骨)がわりに用いられることがありました。 ■また仏教界では、とくに貴重な7つの宝を「七宝」と呼びますが、『大阿弥陀経』ではこれが「金・銀・瑠璃(るり=ラピスラズリ)・玻璃(はり=水晶)・しゃこ貝・珊瑚・琥珀(こはく)」となっており、珊瑚がふくまれています。 |